火山(状況に関する解説) |
2018/03/08 16:02:14 |
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火山の状況に関する解説情報をお知らせします。
発表日時:2018年03月08日16時00分
状況と火山名:【レベル3(入山規制)】草津白根山
【レベル2(火口周辺規制)】浅間山
【レベル1(活火山であることに留意)】富士山
本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(平成30年2月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。
草津白根山の本白根山では、火山性地震の回数が1月23日の噴火前に比べて多い状態が継続しているなど、火山活動が高まった状態となっています。現時点ではマグマ噴火に移行する兆候は認められませんが、当面は1月23日と同様な噴火が発生する可能性は否定できません。本白根山鏡池付近から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。白根山(湯釜付近)の火山活動に特段の変化はみられず、引き続き、白根山湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出に注意してください。
霧島山(新燃岳)では、3月1日(期間外)に発生した噴火は、8日現在も継続しています。6日から7日にかけて爆発的噴火が発生しました。時々発生していた浅い場所を震源とする低周波地震が3月1日08時頃から増加し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が急増しました。6日に九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、新燃岳火口の中心から東側にかけて半分程度が新たな溶岩で埋まっていること、火口中央と北側端から噴煙が上がっていることを確認しました。3月1日16時40分に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね2kmから概ね3kmに拡大しました。噴火活動が継続していることから、今後も弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
桜島の南岳山頂火口では、噴火が7回発生しました。昭和火口では、噴火は観測されていません。姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しており、今後も噴火活動が継続すると考えられます。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、火山性地震が概ね多い状態で経過し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2014年8月の噴火前よりも概ねやや多い状態で経過していることから、引き続き噴火の可能性があります。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
西之島では、噴火活動が2013年から2015年まで継続した後、休止期間を挟んで2017年4月に再開した経緯を踏まえると、今後も噴火が再開する可能性が考えられます。火口から概ね1.5kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震の活動は、2015年4月頃から高まった状態で経過しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、やや多い状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、15日から浅い所を震源とする低周波地震が時々発生し、19日からはごく微小な地震を含む火山性地震が増加しました。また、活発な噴気活動や熱異常域の拡大及び温度の高まりが認められるなど、火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断したことから、20日11時40分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(御鉢)では、御鉢の南西側が震動源と推定される火山性地震が9日から16日にかけて一時的に増加し、継続時間の短い火山性微動が9日に発生しました。これらのことから、御鉢では火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断し、9日14時40分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
蔵王山では、1月28日以降火山活動が高まった状態となりましたが、4日以降地殻変動に変化はなく、8日を最後に火山性微動は観測されていません。また、これまでに行った上空からの観測では蔵王山周辺に異常は認められません。これらのことから、蔵王山では想定火口域(馬の背カルデラ)から概ね1.2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の発生する可能性が低くなったと判断し、3月6日(期間外)14時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。2013年以降、火山性地震や火山性微動が時々発生し、地殻変動に変化がみられるなど、火山活動の高まりがみられることがありますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
阿蘇山では、3月1日(期間外)以降、孤立型微動が増加し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が概ねやや多い状態で経過するなど、火山活動がやや高まった状態で経過しています。傾斜計及びGNSS連続観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
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※利用者情報の変更・解除はコチラ
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川越市 防災危機管理室
発表日時:2018年03月08日16時00分
状況と火山名:【レベル3(入山規制)】草津白根山
【レベル2(火口周辺規制)】浅間山
【レベル1(活火山であることに留意)】富士山
本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(平成30年2月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。
草津白根山の本白根山では、火山性地震の回数が1月23日の噴火前に比べて多い状態が継続しているなど、火山活動が高まった状態となっています。現時点ではマグマ噴火に移行する兆候は認められませんが、当面は1月23日と同様な噴火が発生する可能性は否定できません。本白根山鏡池付近から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。白根山(湯釜付近)の火山活動に特段の変化はみられず、引き続き、白根山湯釜火口から概ね500mの範囲では、ごく小規模な火山灰等の噴出に注意してください。
霧島山(新燃岳)では、3月1日(期間外)に発生した噴火は、8日現在も継続しています。6日から7日にかけて爆発的噴火が発生しました。時々発生していた浅い場所を震源とする低周波地震が3月1日08時頃から増加し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が急増しました。6日に九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、新燃岳火口の中心から東側にかけて半分程度が新たな溶岩で埋まっていること、火口中央と北側端から噴煙が上がっていることを確認しました。3月1日16時40分に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね2kmから概ね3kmに拡大しました。噴火活動が継続していることから、今後も弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
桜島の南岳山頂火口では、噴火が7回発生しました。昭和火口では、噴火は観測されていません。姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しており、今後も噴火活動が継続すると考えられます。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、火山性地震が概ね多い状態で経過し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2014年8月の噴火前よりも概ねやや多い状態で経過していることから、引き続き噴火の可能性があります。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
西之島では、噴火活動が2013年から2015年まで継続した後、休止期間を挟んで2017年4月に再開した経緯を踏まえると、今後も噴火が再開する可能性が考えられます。火口から概ね1.5kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震の活動は、2015年4月頃から高まった状態で経過しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、やや多い状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、15日から浅い所を震源とする低周波地震が時々発生し、19日からはごく微小な地震を含む火山性地震が増加しました。また、活発な噴気活動や熱異常域の拡大及び温度の高まりが認められるなど、火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断したことから、20日11時40分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(御鉢)では、御鉢の南西側が震動源と推定される火山性地震が9日から16日にかけて一時的に増加し、継続時間の短い火山性微動が9日に発生しました。これらのことから、御鉢では火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断し、9日14時40分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
蔵王山では、1月28日以降火山活動が高まった状態となりましたが、4日以降地殻変動に変化はなく、8日を最後に火山性微動は観測されていません。また、これまでに行った上空からの観測では蔵王山周辺に異常は認められません。これらのことから、蔵王山では想定火口域(馬の背カルデラ)から概ね1.2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の発生する可能性が低くなったと判断し、3月6日(期間外)14時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。2013年以降、火山性地震や火山性微動が時々発生し、地殻変動に変化がみられるなど、火山活動の高まりがみられることがありますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
阿蘇山では、3月1日(期間外)以降、孤立型微動が増加し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が概ねやや多い状態で経過するなど、火山活動がやや高まった状態で経過しています。傾斜計及びGNSS連続観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
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川越市 防災危機管理室
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